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松坂5連勝 8回3失点

制球力抜群 あとは速球

レッドソックス 13―3 ブレーブス

ブレーブス 14―0 レッドソックス

 ダブルヘッダー第1試合に先発した松坂。大差がつき、完投はさせてもらえなかったが、八回まで104球で投げきった。前回と同じく「テンポとコントロールに気をつけよう」と捕手のバリテックと話して臨んだ結果、四球は今回もゼロ。3ボールまでいったのもわずか1度。フランコナ監督が「六回に見た時、ストライクの割合が75%だった、すごい数字だ」と驚くほどの制球力だった。それもボールを置きに行ってではなく、コースを攻めての結果だ。

 本来の調整法をすることで、松坂の精神状態は安定してきた。「最低限、自分のピッチングフォームが取れていれば、あとは大して不安になる要素はない」。そう思えるようになると、無駄な力みがなくなり、制球力もアップした。

 だが、まだ本来の姿ではない。うなるような速球は影を潜める。「僕の中では野手の人たちに助けてもらってばかり。ただ、こういう状態の中で勝てているのはいいこと。勝たせてもらっている間に自分の状態を上げたい」というのが現状だ。それでもトップと1差の6勝目。全開ではないが、投げるごとに不安はなくなり、自信が、ふくらむ。

 霧雨が降る中のマウンドだったが、背番号18の視界は鮮明になってきた。(下村征太郎)

2007年5月21日  読売新聞)
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