Rソックス逆王手 最終戦さあ松坂【ボストン=臼田雄一】米大リーグ、ア・リーグのリーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)、レッドソックス(東地区)―インディアンス(中地区)第6戦は20日、ボストンで行われ、レッドソックスが12―2で勝ち、対戦成績を3勝3敗のタイとした。レッドソックスは初回、ドルーの満塁本塁打で先制し、三回には4安打、4四球に相手の失策も絡んで一挙6点。先発のシリングが7回2失点と好投した。岡島は登板しなかった。最終第7戦は21日(日本時間22日午前)、ボストンで行われる。先発投手は、レッドソックスが松坂、インディアンスがウェストブルック。 シリング粘投七回を投げ終えてベンチに下がるシリングに、満員のファンは立ち上がって大きな拍手を送った。「何て、オレは恵まれているんだ」と感じた40歳は、右手を高々と挙げて応えた。 ポイントとなったのは三回だ。8、9番に連打され、無死一、二塁。「1球、1球に集中してきっちり投げよう」。続く3人をいずれもフォークで打ち取った。その裏、味方打線が大量点を取った。 王手をかけられて迎えたリーグ優勝決定シリーズ第6戦。これは3年前と同じだ。当時、右足首の故障を押して登板したシリングは、靴下に血をにじませながらヤンキース相手に7回1失点とした。レッドソックスは、ワールドシリーズをも制した。 状況は同じでも、本人の投げるボールは当時とはかなり異なる。150キロを軽く超えていた直球は140キロ前後にスピードが落ちた。ただそんな自分を、特に右肩故障から復帰した今季8月以降、完全に受け入れられるようになった。「これが今のオレだ」。そして「当時より、球種は増えて、投球自体は良くなっている」とも。カットボール、カーブも交ぜ、バットのシンを微妙にはずすスタイルになった。 「あんな状況でヤンキースを抑えられた。経験がこんなに頼りになったことは、初めてだ」。史上9人目のポストシーズン通算10勝投手は、こうして生まれた。(臼田雄一) 「待っていた」雪辱へ闘志プレーオフでは先発投手が前日に記者会見をするのが大リーグの慣習。20日の試合後、松坂は日米3記者による代表取材に応じた。 「チームが3敗した後、もう1回、回ってくると思っていた。チームのみんなからも『必ずもう1回、お前に回すから準備をしておけ』と言われていた。自分の番が来るのを待っていた」。心身とも、準備に怠りはない。 プレーオフはここまで2試合とも、4回2/3で降板。前回は黒星を喫し、米メディアからは痛烈に批判された。 「やり返したい」。19日の練習後に言った言葉には、強い意志が感じられた。 (2007年10月22日 読売新聞)
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