テニス全日本…瀬間詠里花が初の決勝進出
テニス・ニッケ全日本選手権第7日(11日・東京有明テニスの森公園=読売新聞社後援)――女子シングルス準決勝で第1シードの瀬間詠里花(フリー)は、第12シードの青山修子(近藤乳業)に逆転勝ちを収め、初の決勝進出。第2シードの藤原里華(北日本物産)も、瀬間の姉で第3シードの瀬間友里加(フリー)を逆転で下して10年ぶりの決勝に進み、12日の決勝は瀬間詠―藤原の対戦となった。
男子シングルス準々決勝では、第1シードの伊藤竜馬(北日本物産)が過去3度優勝の第8シード、鈴木貴男(イカイ)にストレート勝ちを収め、3年ぶりの4強入りを果たした。
◆一人暮らしで成長
硬さからショットが乱れ、あっさり第1セットを失った瀬間詠は、トイレ休憩を取って気分転換を図った。「気持ちで負けないように」と自分に言い聞かせてコートに戻ると、1ポイント奪うごとに「カモーン!」と絶叫。気迫を前面に出して本来の球威あるストロークを取り戻すと、第2セット途中から一挙に9ゲームを連取し、試合を決めた。
6年前、2歳年上の姉から9か月遅れてプロ転向したが、先に結果を出した姉と比べられ「つらかった」という。だが、昨年から始めた一人暮らしが転機となった。「家事なども一人でやって、精神面が強くなった」。テニスも「最後まで諦めずにプレーする」スタイルに変わった。
3年前、初めて決勝に進んだ姉を応援しつつ「私もここでプレーしたい」と感じた。22歳になってその夢を実現させた今、次の照準を、姉の果たせなかった「優勝」へと定めている。(吉見光次)
▽女子シングルス準決勝
瀬間詠 (0―6 6―2 6―2) 青山
藤原 (2―6 6―1 6―2) 瀬間友
(2011年11月12日 読売新聞)
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