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ロンドン取材班おっかけ日記

100バタフライで内定逃すもリレーで代表入り…競泳・藤井拓郎

競泳・日本選手権兼ロンドン五輪代表選考会(4月8日、東京辰巳国際水泳場)

男子100メートルバタフライ決勝、標準記録に届かなかった藤井拓郎はメドレーリレーで代表入り=中村光一撮影

 大会最終日の男子100メートルバタフライ決勝で、藤井拓郎選手(コナミ)が優勝した。派遣標準タイムに0秒09及ばず同種目の代表は逃したが、400メートルメドレーリレーのメンバーに内定した。

 「個人の派遣標準記録を切りたいと思っていたので残念」。レース後のインタビューでうつむき加減に話した。今大会中の泳ぎについて、「アップの感じとかは良かった。この大会前も練習中はいいタイムが出ていたので、体というか精神面での差が出たと思う」と振り返る。

「リレーは金も狙える」

 藤井選手は6日に行われた100メートル自由形でも優勝したものの派遣標準を下回り、2競技とも個人での出場は厳しくなった。「自由形から気負いがあった。ある程度緊張すると覚悟していたが、プラスの力に換えられず最後まで響いた」と立て直せなかったことを悔やんだ。技術面については「力が付いたとは言えないが、それなりに自分の力は出せたと思う。細かい技術の積み重ねの分で(派遣標準記録を)切れなかったのかなと思う」と話す。

 しかし、北京五輪で6位、昨年の中国・上海で行われた世界選手権では5位と順位を上げており、世界で戦える実力は健在だ。リレーでの代表内定について、「金メダルも狙える種目だと思っているので、精一杯やっていきたい」と前を向く。メンバーの北島康介選手(アクエリアス)、松田丈志選手(コスモス薬品)、入江陵介選手(イトマン東進)とともに、ロンドンの競泳最終日に日の丸を掲げてもらいたい。メディア戦略局ロンドン五輪取材班 石井重聡)

2012年4月9日  読売新聞)

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