競泳・W杯…松田200バタV、北島2種目5位
競泳・ワールドカップ東京大会第1日(12日・東京辰巳国際水泳場=短水路)――男子200メートルバタフライは、松田丈志(コスモス薬品)が1分49秒50の短水路日本新で圧勝。
男子200メートル平泳ぎは、立石諒(NECグリーン)が2分3秒49で制し、北島康介(日本コカ・コーラ)は男子50メートル平泳ぎと共に5位に終わった。
5年ぶりに現役復帰したイアン・ソープ(豪)は、男子100メートル自由形で予選12位敗退だった。
北島「まだ力不足なのが明確になったと思う。きちんと調整してこなかったとはいえ、(力を)出し切れていない感じがある」
練習の成果実感
短水路世界新ペースで松田が飛ばす。最後は世界記録まで0秒39及ばなかったが、従来の記録を1秒08縮める短水路日本新をマークし、右腕を高々と掲げた。「世界記録は頭にあった。トレーニングの成果をレースで実感できた」
銀メダルを獲得した7月の世界選手権後、同選手権5冠のライアン・ロクテ(米)と米フロリダ州で約3週間、合同練習をした。水中練習、陸上トレーニング、そしてまた泳ぎ込み。久世由美子コーチは言う。「一切妥協せずコツコツとやっていた」
先月帰国し、筋力トレーニングの強度を上げて体づくりに取り組んだ。その成果を、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチは「水中姿勢もフラットで上下動のない泳ぎができている。充実感がうかがえる」と見る。「日本中の人に『松田は金メダルを取る』と期待してもらうことが、前進の一歩と思っている」と松田。ロンドンへ向けた歩みに、力強さが増している。(田中潤)
ソープ予選落ち
復帰で注目が集まったソープだったが、100メートル自由形は予選1位タイムから1秒36遅い49秒45の12位で予選落ち。100メートル個人メドレーは棄権した。
(2011年11月13日 読売新聞)
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