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NEW ラブプラス

3Dになった彼女と"読書"もできる

 ゲーム中の熱海旅行のイベントを通じて実際に熱海へ旅するファンを多数出現させるなど社会現象を巻き起こした人気の「恋愛コミュニケーションゲーム」シリーズ新作。ニンテンドー3DSに対応した。

 「ラブプラス」シリーズは2009年9月に初登場した新ジャンルのソフト。まるで現実の女性のように人格を持った3人と交流を深め、特に思いが通じ合った1人と恋愛関係を発展させていく。

 好意を告げて終わりではなく、むしろそこから始まる日々の交流を長いスパンで楽しむゲームである。現実と同じ実時間で進行できることや、異性と付き合う「面倒臭さ」までも再現した独自のゲーム性で大きな反響を呼んだ。

 この中核部分は本作でも変わらないが、3D対応で3人の"彼女"が立体化し、表情がより細かくなっている。本体を動かすと、違う角度から見ることも可能だ。また、カメラ機能により、撮影した任意の写真を背景として設定し、プレーヤーの好きな場所で彼女とデートしているような感覚を味わえるようになった。

 3DSの顔認識機能も活用して、"彼"の顔を彼女が覚えられるのもユニークだ。ほかの人が勝手に遊ぶのを防ぐことが可能なほか、知人や家族に彼女を「紹介」することもできるようだ。

 残念ながら、前作で話題となった熱海旅行のイベントは今回はないようだが、代わりに様々な新イベントが追加されている。その一つが読書。「ぼくのメジャースプーン」(辻村深月著)など実在する本を彼女が薦めてくるので、実際にプレーヤーもその本を読み進めながら、彼女と意見や感想を語り合えるというものだ。ここでは一気に読破してしまわず、彼女と読むペースを合わせるようにすると、一つの体験を共有している感覚が増して楽しめるだろう。

 前作までのユーザーにうれしいのはセーブデータの引き継ぎができることだ。専用の引き継ぎツールは有料(ダウンロード販売、税込み200円)だが、長い間、彼女との歴史を築いてきた彼氏たちにとっては、同じ彼女と交際を続けていけるのは大事なポイントである。もちろん、本作から「ラブプラス」を始めるという人も、問題なく遊べるはずだ。

 一方で、前作と比べ全体に動作がやや遅くなった印象で、タッチペンでのコミュニケーション法やシステムもかなり変更されているので、従来のファンの中には戸惑う人もいるかもしれない。コナミでは、利用者からの「よくあるお問い合わせ」を公式サイトで案内しているので、確認して欲しい。(大和太郎)

対応機種ニンテンドー3DS
価格6980円(税込み)
発売コナミデジタルエンタテインメント
CERO表記 C(15歳以上対象)
公式サイト www.konami.jp/products/newloveplus
2012年3月2日  読売新聞)

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