書評
評・中島隆信(経済学者・慶応大教授) 「インテル国際学生科学フェア(ISEF)」と聞けば、裕福な家庭に育ち英才教育を受けた少年少女たちが世界中から集まる「智の祭典」で、その研究内容は凡人には縁遠い科学の最先端と考える人は多いだろう。 (5月7日)[全文へ]
評・岡田温司(西洋美術史家・京都大教授) 良くも悪しくも、西洋ひいては世界の歴史を一段とおもしろくも複雑にしてきたのは、教会権力の存在、とりわけその頂点に立つ教皇の存在である。 (5月7日)[全文へ]
評・辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト) 心が望むものは遠いところではなく自分の家の裏庭にある、というセリフが『オズの魔法使い』にあったと記憶しています。 (5月7日)[全文へ]
評・星野博美(ノンフィクション作家・写真家) 小さい頃、祖父母と縁日に行くのが何よりも楽しみだった。著者もそんな子供だったらしい。そして「テキヤさん」に対する興味が高じて民俗学の道に進み、自身が暮らす東京・墨東地域の露店商の詳細なフィールドワークを行った。そこから垣間見られるのは深淵な世界だ。 (5月1日)[全文へ]
評・松山 巖(評論家・作家) 一気に読みたくなる展開の面白さ、次第に明らかになる作者の知性の厚み、そして余韻の響く結末。要するに私は本長
評・横山広美(科学コミュニケーション研究者・東京大准教授) 見て楽しい、読んで楽しい、人類が宇宙についてこれまでに発見した、そしてこれからの発見が期待されるベスト65の項目を選んだ本。 (5月1日)[全文へ]
評・細谷雄一(国際政治学者・慶応大教授) マイケル・イグナティエフは、現在世界で最も影響力の大きな知識人の一人と目されている。 (5月1日)[全文へ]
評・中島隆信(経済学者・慶応大教授) 経済の話題でもそれが「雇用」となると誰もが冷静でいられなくなる。「不当解雇だ」「最低賃金を上げよ」「障害者をもっと雇え」等々。 (5月1日)[全文へ]
評・池谷裕二(脳研究者・東京大准教授) 理系男子にありがちだが、私も幼少の頃、宇宙に
評・池谷裕二(脳研究者・東京大准教授) うつ病が高齢者に多いことをご存知だろうか。脳の研究に携わる者にとっては常識的なのだが、世間では意外なほど知られていないことに、しばしば驚かされる。 (4月23日)[全文へ]
評・尾崎真理子(本社編集委員) 明治から大正にかけて「
評・朝吹真理子(作家) 謡曲にとっての詞章は音楽のためにあるように、物語の筋の意味内容は「いつだってどこだって同じ」(『ページをめくる指』)で、読むという幸福な行為のためにそれは存在する。海辺の町、まゆみを四方にめぐらした家々の建つ砂岩段丘に住む少年の「私」は、洋裁士の母と伯母、祖母の四人で暮らしていた。「ちょっと出かけて来る」と言ったきり蒸発した父。 (4月23日)[全文へ]
評・細谷雄一(国際政治学者・慶応大教授) 高度成長に東京オリンピック。戦後日本が勢いよく成長する1960年代前半。首相を務めたのは池田勇人であった。「国民所得倍増計画」を進めた池田首相の実像は、必ずしもよく知られているわけではない。本書は経済史家が、池田勇人の経済思想と経済政策を中心に描いた評伝である。 (4月23日)[全文へ]
- 『きなりの雲』 石田千著 (5月7日)
- 『聖地再訪 生駒の神々』 宗教社会学の会編 (5月7日)
- 『言語小説集』 井上ひさし著 (5月7日)
- 『理系の子』 ジュディ・ダットン著 (5月7日)
- 『倭国史の展開と東アジア』 鈴木靖民著、『遣隋使がみた風景』 氣賀澤保規編 (5月7日)
- 『中世教皇史』 ジェフリー・バラクロウ著 (5月7日)
- 『サミュエル・ベケット!』 岡室美奈子・川島健・長島確 編 (5月7日)
- 『東京右半分』 都築響一著 (5月7日)
- 『テキヤ稼業のフォークロア』 厚香苗著 (5月1日)
- 『リスボンへの夜行列車』 パスカル・メルシエ著 (5月1日)
- 『宇宙の謎』 ポール・マーディン著 (5月1日)
- 『残念な日々』 ディミトリ・フェルフルスト著 (5月1日)
- 『許される悪はあるのか?』 マイケル・イグナティエフ著 (5月1日)
- 『日本近代史』 坂野潤治著 (5月1日)
- 『法と経済で読みとく雇用の世界』 大内伸哉、川口大司著 (5月1日)
- 『星の文化史事典』 出雲晶子編著 (5月1日)
- 『老人性うつ』 和田秀樹著 (4月23日)
- 『煩悶青年と女学生の文学誌』 平石典子著 (4月23日)
- 『ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ』 金井美恵子著 (4月23日)
- 『池田勇人』 藤井信幸著 (4月23日)
- 『丘』 ジャン・ジオノ著 (4月23日)
- 『小さなモンスターたち』 西永奨著 (4月23日)
- 『父・吉田謙吉と昭和モダン』 塩澤珠江著 (4月23日)
- 『大峯今昔』 銭谷武平著 (4月23日)
- 『飼い喰い 三匹の豚とわたし』 内澤旬子著 (4月16日)
- 『晴天の迷いクジラ』 窪美澄著 (4月16日)
- 『白秋望景』 川本三郎著 (4月16日)
- 『剽窃の文学史 オリジナリティの近代』 甘露純規著 (4月16日)
- 『ルーズヴェルト・ゲーム』 池井戸潤著 (4月16日)
- 『江戸の金山奉行 大久保長安の謎』 川上隆志著 (4月16日)
- 『島根の逆襲』 出川卓+出川通著 (4月16日)
- 『白物家電の神話』 原克著 (4月16日)
- 『中国スパイ秘録』 デイヴィッド・ワイズ著 (4月9日)
- 『魚は痛みを感じるか?』 ヴィクトリア・ブレイスウェイト著 (4月9日)
- 『「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ 廃墟・占領・戦後文学』 勝又浩著 (4月9日)
- 『陰影論 デザインの背後について』 戸田ツトム著 (4月9日)
- 『シダの扉 めくるめく葉めくりの世界』 盛口満著 (4月9日)
- 『別段風説書が語る19世紀』 松方冬子編 (4月9日)
- 『古代枕詞の究明』 三浦茂久著 (4月9日)
- 『51(ウーイー)世界で一番 小さく生まれたパンダ』 張雲暉著 (4月9日)
- 『ファッション・インスピレーション』 エリザベス・ウォーカー著 (4月9日)
- 『世界文明史の試み』 山崎正和著 (4月2日)
- 『短くて恐ろしいフィルの時代』 ジョージ・ソーンダーズ著 (4月2日)
- 『ロスト・シティ・レディオ』 ダニエル・アラルコン著 (4月2日)
- 『山縣有朋の挫折』 松元崇著 (4月2日)
- 『争うは本意ならねど』 木村元彦著 (4月2日)
- 『京都の町家と火消衆』 丸山俊明著 (4月2日)
- 『食の終焉』 ポール・ロバーツ著 (4月2日)
- 『教授とミミズのエコ生活』 三浦俊彦著 (4月2日)
- 『聖書とコーラン』 J・グニルカ著 (4月2日)
- 『贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ』 桜井英治著 (3月26日)
- 『キレイならいいのか』 デボラL.ロード (3月26日)
- 『パンラボ』 池田浩明著 (3月26日)
- 『複雑で単純な世界』 ニール・ジョンソン著/『ガイドツアー 複雑系の世界』 メラニー・ミッチェル著 (3月26日)
- 『スタンレー・ホフマン 国際政治論集』 スタンレー・ホフマン著 (3月26日)
- 『日本思想史新論』 中野剛志著 (3月26日)
- 『女の子を殺さないために』 川田宇一郎著 (3月26日)
- 『なつかしいひと』 平松洋子著 (3月26日)
- 『不思議で美しい石の図鑑』 山田英春著 (3月26日)
- 『ある一日』 いしいしんじ著 (3月19日)
- 『罪悪』 フェルディナント・フォン・シーラッハ著 (3月19日)
- 『物語 近現代ギリシャの歴史』 村田奈々子著 (3月19日)
- 『デイヴィッド・オグルヴィ 広告を変えた男』 ケネス・ローマン著 (3月19日)
- 『イメージの前で』 ジョルジュ・ディディ=ユベルマン著 (3月19日)
- 『フェルメール 静けさの謎を解く』 藤田令伊著 (3月19日)
- 『72歳はとバス名物ガイドが教える 使える!通じる!おやじギャグ英語術』 佐藤卯一著 (3月19日)
- 『インテリジェンス』 小谷賢著 (3月19日)
- 『江戸=東京の下町から 生きられた記憶への旅』 川田順造著 (3月12日)
- 『ITが守る、ITを守る 天災・人災と情報技術』 坂井修一著 (3月12日)
- 『吉本隆明が語る親鸞』 吉本隆明著 (3月12日)
- 『東北 不屈の歴史をひもとく』 岡本公樹著 (3月12日)
- 『石巻災害医療の全記録』 石井正著 (3月12日)
- 『魂にふれる』 若松英輔著 (3月12日)
- 『「反原発」の不都合な真実』 藤沢数希著 (3月12日)
- 『復興に命をかける』 村井嘉浩著 (3月12日)
- 『牡蠣と紐育』 マーク・カーランスキー著 (3月5日)
- 『資本主義が嫌いな人のための経済学』 ジョセフ・ヒース著 (3月5日)
- 『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか』 村山斉著 (3月5日)
- 『共喰い』 田中慎弥著 (3月5日)
- 『新しい世界史へ ―地球市民のための構想』 羽田正著 (3月5日)
- 『「ユリシーズ」と我ら』 デクラン・カイバード著 (3月5日)
- 『寺田寅彦』 小山慶太著 (3月5日)
- 『痕跡本のすすめ』 古沢和宏著 (3月5日)
- 『剃刀日記』 石川桂郎著 (3月5日)
- 『十字軍物語 1・2・3』 塩野七生著 (2月27日)
- 『くすりとほほえむ元気の素 レトロなお薬袋のデザイン』 高橋善丸著 (2月27日)
- 『動物が幸せを感じるとき』 テンプル・グランディン/キャサリン・ジョンソン著 (2月27日)
- 『昭和あるいは戯れるイメージ』 淺沼圭司著 (2月27日)
- 『ビザンツ貴族と皇帝政権』 根津由喜夫著 (2月27日)
- 『子供の名前が危ない』 牧野恭仁雄著 (2月27日)
- 『複数形のプラハ』 阿部賢一著 (2月27日)
- 『快感回路 なぜ気持ちいいのかなぜやめられないのか』 デイヴィッド・J・リンデン著 (2月20日)
- 『最底辺のポートフォリオ 1日2ドルで暮らすということ』 J・モーダック他著 (2月20日)
- 『アートの起源』 杉本博司著 (2月20日)
- 『福澤諭吉と女性』 西澤直子著 (2月20日)
- 『カザフ遊牧民の移動』 松原正毅著/『小説遊牧民』 イリヤス・エセンベルリン著 (2月20日)
- 『松居直自伝』 松居直著 (2月20日)
- 『深沢七郎外伝』 新海均著 (2月20日)
- 『日本冷戦史 帝国の崩壊から55年体制へ』 下斗米伸夫著 (2月20日)
- 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 村上春樹、小澤征爾著 (2月13日)