市民向けに線量測定所…群馬・高崎市の食品店
群馬県高崎市北原町の自然食品店「もりのね」に21日、市民が自由に食品を持ち寄り、含有する放射性物質を測定する「高崎市民測定所」がオープンした。八百屋や農家、主婦ら有志9人が運営。市民が自分の手で、「食の安全」を確認する試みだ。
東京電力福島第一原発の事故後、市民測定所は、福島県など全国各地に誕生している。群馬県内では館林市が2月、給食検査用の測定機器の一部開放の考えを公表したが、市民団体が開設したのは初めてとみられる。
測定費用は1検体につき、会員(年会費2000円〜5000円)1800円、非会員2500円。会員らの寄付で購入したシンチレーション検出器(約160万円)1台を使う。検出限界値は10ベクレル。昨年10月に、同店経営の甲田崇恭さん(27)が発案。測定所の名前は「暮らしを知ろう」との思いから「クラシル」と命名した。問い合わせは、もりのね(027・333・4075)。
(2012年4月22日 読売新聞)