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荒川の母校・東北高、歓喜と祝福「すばらしい演技」

 荒川静香選手、おめでとう、ありがとう――。24日早朝、母校や職場で見守った応援部隊は、歓喜と祝福に包まれた。

 母校の東北高(仙台市)。大型テレビの前に陣取って見守った教職員と生徒ら約100人は、金メダル確定の瞬間、総立ちで喜びを爆発させた。

 手を合わせて先輩の演技を見つめていたスケート部の佐藤瑠美さん(2年)は「力強い滑りで、後半はすてきな笑顔。自分のことのようにうれしい」。同部顧問の五十嵐一彌副校長(60)は「力みもなく、すばらしい演技だった。生徒に大きな夢を与えてくれてありがとう」と感激しきりだった。

 高校1年のときの担任だった渋谷武彦教諭(45)は「長野五輪での不安そうな表情を思い出しながら見ていた。8年間、良いことも悪いことも力にしてきた結果で、ごくろうさまと言いたい」と話した。

 荒川選手は、プリンスホテルに所属しており、東京・港区の新高輪プリンスホテルでは、特設会場にしつらえた縦4メートル、横6メートルの大スクリーンに向かって、社員約150人が大声援を送った。

 次第に熱を帯び、最後のスピンが決まるころには全員総立ち状態。勝利を確信してガッツポーズをする男性や、感動で目をはらす女性も。金メダルが確定すると、何度もバンザイ三唱がわき起こった。

 同社のフィギュアチームの一員、今井花絵さん(29)は「演技の中で見せた笑顔が素晴らしかった。『しいちゃん、おめでとう。お疲れさま』と言ってあげたい」と祝福した。

2006年2月24日12時43分  読売新聞)
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