新体操・団体総合、五輪枠獲得
【モンペリエ(仏)=青柳庸介】ロンドン五輪の予選を兼ねた新体操の世界選手権は24日、24チームによる団体総合が行われ、日本(遠藤、畠山、松原、サイード横田、田中)はボール、リボン・フープの合計52・725点で5位に入り、6位以内に与えられる五輪出場枠を獲得した。
五輪出場は、北京五輪に続いて2大会連続3度目となる。日本は細かいミスがあったものの、高い芸術点でカバーした。ボールは26・250点、リボン・フープは26・475点だった。合計55・150点のイタリアが3連覇し、2位がロシア、3位はブルガリア。
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最終日の25日は団体の種目別決勝が行われ、日本はボールで26・575点の5位。リボン・フープは終盤にフープを場外に落とすミスが響き、24・500点の7位に終わった。優勝は、ボールがロシア、リボン・フープはブルガリア。
ミス抑え5位
五輪切符のかかる重圧から、ライバル国がミスを連発する中、日本の粘りがロンドン五輪への扉を開いた。「ミスもあったけれど、食らいついて最小限に抑えられた」と主将の田中。リボン・フープの序盤で、北京五輪経験者、遠藤がフープを落とす場面もあったが、すぐに拾って立て直した。
約2年前に結成されたチームは、ロシアを拠点に練習に励む。ロシア人コーチから、芸術性への意識と、ミスしても演じきる執着心をたたき込まれてきた。細かな精度などの課題はあるが、ロンドンに向けて、進むべき方向性は見えている。
(2011年9月26日 読売新聞)
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