卓球ロンドン五輪代表が決定、福原僅差

　【ロッテルダム（オランダ）＝三橋信】来年７月に開幕するロンドン五輪の男女シングルスの日本代表が１６日、ついに決まった。特に注目されたのは、僅差でしれつな争いを展開していた女子だった。

　今回の規定では、世界ランキングの上位２８人（一つの国・地域ごとに最大２人）にシングルスの出場権が与えられることになっていた。

　世界選手権直前のランクで、日本女子は福原の７位（２５９７点）、石川の１０位（２５６９点）に続き、平野早矢香（ミキハウス）が１１位（２５５０点）でつけていた。石川と平野の差は１９ポイントで、世界選手権で平野が石川より１試合、ないしは２試合多く勝てば、ひっくり返る可能性があった。

　結果は、福原が３回戦敗退（ベスト３２）、石川と平野はともに４回戦敗退（ベスト１６）。１試合多く勝った石川は福原を上回ったが、平野は大会前のポイント差を詰めたものの、福原を抜くまでには至らず、２８点差で涙をのんだ。

　◇水谷隼（みずたに・じゅん）
明大。北京五輪代表。０７年から全日本選手権５連覇。０９年世界選手権で男子ダブルス３位。１７２センチ、６９キロ。２１歳。静岡県出身。

　◇岸川聖也（きしかわ・せいや）
スヴェンソン。仙台育英高出。北京五輪代表。０９年世界選手権で男子ダブルス３位。１６８センチ、６８キロ。２３歳。福岡県出身。

　◇石川佳純（いしかわ・かすみ）
ＩＭＧ。大阪・四天王寺高出。１月の全日本で高校生日本一。０９年世界選手権８強。１５７センチ、５１キロ。１８歳。山口県出身。

　◇福原愛（ふくはら・あい）
ＡＮＡ。青森山田高出、早大中退。アテネ、北京の両五輪で１６強。０３年世界選手権８強。１５５センチ、４８キロ。２２歳。宮城県出身。