現在位置は です

本文です

体操女子W杯、美濃部ゆう「銀」

女子個人総合で銀メダルを獲得した美濃部のゆかの演技

 体操・ワールドカップ(W杯)個人総合東京大会第1日(26日・両国国技館)――4回シリーズの最終戦が開幕。女子は、日本から唯一出場の美濃部ゆう(朝日生命)が、計54・699点で銀メダルを獲得した。

 10月の世界選手権5位の黄秋爽(中国)が58・265点で第3戦に続いて2連勝。ランキングポイントでも首位となり、初代シリーズ女王に輝いた。3位は54・398点のキム・ブイ(独)。

 得意種目ミス 諦めずに挽回

 表彰台の美濃部は「最後まで諦めないで良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 粘りで引き寄せたメダルだった。2種目目の段違い平行棒は、下り技の前の車輪で力み、着地で両手を付く大失敗。得意種目のミスで7人中6位と出遅れた。

 「落ち込んだけど、自分の演技をするだけ」と言い聞かせ、続く平均台では2位、ゆかでも不安定だったターンを成功させて3位となり、一気に4人を抜いて2位に食い込んだ。所属の監督の塚原千恵子強化本部長は、「去年は脇腹と左足首の骨折もあって大変だったけど、我慢して頑張ってきたからね」と、21歳の教え子の成長をたたえた。

 北京五輪の団体総合決勝で唯一演技できなかった悔しさが、心の支え。来春の五輪代表選考に向け「絶対に入ります」と、力強く言い切った。(増田剛士)

2011年11月27日  読売新聞)

 ピックアップ

トップ


現在位置は です