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中3龍選手が跳馬日本一 予選3位、決勝で大技成功

ロンドン五輪強化対象選手に

 佐賀県鳥栖市の県立香楠中3年、龍和貴子さん(15)が、千葉市で11月に開催された「第65回全日本体操団体・種目別選手権大会」の種目別跳馬で初優勝を果たし、2日、県庁で古川知事に報告した。龍さんは、ロンドン五輪の強化対象選手にもなっており、「五輪の日本代表チームに入ることを目指して頑張りたい」と意気込みを語った。(佐々木浩人)

 龍さんは、父で鳥栖体操クラブ(鳥栖市)の監督を務める富貴夫さん(52)の指導で、小学4年から本格的に体操を始めた。

 床や段違い平行棒が得意だったが、跳馬で頭角を現し、全国中学校体育大会(8月、大阪市)で優勝。全日本ジュニア選手権(同、横浜市)で好成績を収め、今回の全日本選手権に初出場した。

 同選手権では、予選で3位につけ、決勝でもバック転で宙返りしながら2回ひねって着地する大技「ユルチェンコ2回ひねり」を成功させるなどし、13・900点を獲得。永井美津穂選手(東海テレビ東名体操クラブ)と優勝を分け合った。選手権について「最初は緊張したけど、やっていると楽しくなった」と振り返る。

 龍さんは筋力と、ひねったり回転したりしていても、床やバーの位置が分かる空中感覚が持ち味。富貴夫さんは「選手権では練習以上の演技が出来た」と娘の成長に目を細める。床と跳馬の強さが注目され、日本体操協会から選手権後に、強化対象選手に追加指定された。強化対象選手らから、五輪代表チームの選手が絞り込まれるという。

 県庁で古川知事は「伸び盛りの時期の優勝に、これからの期待がかかります。ロンドン五輪に行けるよう頑張ってほしい」と激励。龍さんは「(強化対象選手の)合宿などで他の選手のよいところを吸収したい」と意欲を見せていた。

2011年12月3日  読売新聞)

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