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体操・内村、堂々の3冠…全日本団体種目別選手権

◆女子は笹田・田中2冠

 体操・全日本団体・種目別選手権最終日(6日・千葉ポートアリーナ)――種目別決勝が行われ、男子は世界選手権個人総合3連覇の内村航平(コナミ)がゆか、あん馬、鉄棒の出場全3種目で優勝した。ゆかは3連覇、鉄棒は2連覇。

 つり輪は、世界選手権銅メダリストの山室光史(同)が4連覇。跳馬は千葉・習志野高3年の小倉佳祐が初優勝した。

 女子は、笹田夏実(大泉スワローク)が段違い平行棒と平均台で、田中理恵(日体大大学院)が平均台とゆかで、それぞれ2冠を飾った。

 ◆驚異的得点の内村「まだ限界じゃない」

 ゆか、あん馬、鉄棒を制した内村は、世界選手権でもゆかで金、鉄棒で銅メダルを獲得している。最終日に披露したのは、その時の構成を更に上回る高難度の演技だった。

 圧巻は、2位に0・550点差をつけたゆか。世界選手権の構成に比べ、二つの前方宙返り技のひねりの数を半回転ずつ増やしたことで、演技の難しさを示すD得点は、0・5点アップの7・2(国内内規で0・2点加算)に。ゆかは6・5点で高得点とされるが、誰も見たことのないような数字に、会場がどよめいた。

 着地の乱れもわずかに抑え、出来栄えを10点満点から減点して審査するE得点でも唯一の9点台。「次の技のことを考えながらやったので、慌ただしくなった」と不満顔だったが、2位に入った中学3年の白井健三(鶴見ジュニアク)の前で王者の貫禄を見せつけた。

 ゆかの演技は、70秒間に10個の技を行うが、内村の頭の中には、至高の組み合わせがあるという。「どこまで行けるか分からないけど、まだ限界じゃない」と内村。孤高の戦いに挑み続ける。(増田剛士)

 【種目別優勝者】
◇男子 ▽ゆか 内村16・200点▽あん馬 内村15・700▽つり輪 山室15・850▽跳馬 小倉16・425▽平行棒 田中和仁(徳洲会ク)15・600▽鉄棒 内村16・750
◇女子 ▽跳馬 龍和貴子(鳥栖高ク)、永井美津穂(東海テレビ東名ク)13・900▽段違い平行棒 笹田14・300▽平均台 田中、笹田14・200▽ゆか 田中13・850

2011年11月7日  読売新聞)

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