サッカーU23・清武、肉離れで離脱
全治不明、シリア戦に不安
【ドーハ=畔川吉永】サッカーのU―23(23歳以下)日本代表のMF清武(C大阪)が、1月31日のU―23イラク代表との練習試合で左ふくらはぎの肉離れを起こしていたことが分かり、2日、チームから離脱した。
全治は不明で、追加招集は行われない。U―23代表はこの日ドーハでの合宿を終えたが、攻撃の中心選手の離脱は、5日のロンドン五輪アジア最終予選・シリア戦(アンマン)を控える日本にとって不安材料となりそうだ。
日本サッカー協会の原博実技術委員長によると、清武は、非公開で行われたイラク戦の前半、パスを出した際に左ふくらはぎを痛めて交代した。1日にMRI検査を行い、肉離れと診断された。原技術委員長は「症状は軽いようだが、万全の状態で試合が出来ない。残念」と語った。
チームは体力強化が主眼のグアム合宿を経て、1月26日にドーハ入り。合宿では、攻守の切り替えのスピードアップや連係の確認、清武らMF陣の組み合わせなども試した。1月28日のU―23カタール代表との練習試合で無得点に終わったが、31日のイラク戦では3点を奪って快勝した。関塚監督は、2戦連続無失点の守りを含め、「全ての面で積み上げてくれた」と評価していた。
今回、昨年11月の最終予選で活躍した大津(ボルシアMG)が招集出来ない状況で、フル代表でもプレーする清武を中心に攻撃パターンを構築してきた日本にとって、試合を直前に控えての離脱は痛手だ。清武は「この試合にかけていたので本当に残念。チームメートにも迷惑をかけて申しわけなく思う。仲間にはシリア戦に集中して勝ってほしい」。一方、MF山田直(浦和)は「(清武が)いなくても、勝てる力はあると思う」と前向きに話した。
清武を除く選手20人は、2日にアンマン入り。日本は現在、アジア最終予選C組で勝ち点9の首位、シリアは同6で2位につけている。
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