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バレーボール日本男子、粘って初勝利

第4セット、スパイクを決めた山本(左から3人目)に駆け寄り喜ぶ日本代表

 バレーボール・ワールドカップ(W杯)男子第6日(27日・マリンメッセ福岡ほか)――第3ラウンドが始まり、日本はエジプトを破って今大会初勝利を挙げた。

 日本は第1セットを接戦の末に落としたが、第2セット以降は相手のミスにうまくつけ込んで勢いに乗り、3セット連取で逆転勝ち。首位ポーランドは中国を下して5勝1敗の勝ち点16。ブラジルとロシアが勝ち点1差で続いている。

 つないでミス誘う

 終盤にサーブミスを繰り返し、第1セットを落とした日本には、5連敗中と同じ嫌な雰囲気が漂った。

 しかし、ここからが違った。サーブレシーブをさせる相手選手を絞ればエジプトの得点力を抑えられるというデータをつかんだ日本の植田監督は「ミスせずに入れていこう」と指示。無理して強烈なサーブ一発で決めにいく考えを捨てた。

 アタッカーの考えも同じだった。20本の強打を決めたエース、清水(パナソニック)のスパイクミスは3本。「メリハリをつけて、勝負するところはしたが、そうじゃないところは、つないでいった」

 これまでは大事なところで勝ち急いだが、粘り強く我慢するバレーで好機を待ち、相手のミスを誘った。「やっと勝ち方が分かった」と、アタッカーの石島(堺)。これからは、しぶとくつなぐ本来のバレーで、勝ちを積み重ねていきたい。(若水浩)

2011年11月28日  読売新聞)

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