HPVには何度も感染するの?
異形成や子宮頸癌になったら、子宮頚がんのリスクはずっとあるものなのでしょうか? 性交渉の度に女性が何度も感染することになりますか?
がんと性交渉の回数は無関係
子宮頚がんの原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)は、一度感染したらずっと子宮頸部に潜んでいると考えられています(潜伏感染といいます)。
一度感染してからは、そのあと何度性交渉をしても、あるいはしなくても、感染の状態に変化はありません。検査上HPVが消えたり、子宮頸部異形成が治ったりするのは自分の免疫力でウイルスの増殖力をおさえているからです。
どんなに性交渉をしても免疫力の高い人はがんになりにくいし、少ない性交渉でも免疫力が弱ければがんになりやすいのです。がんのなりやすさは性交の回数やウイルスの種類の差ではなく、免疫力の差です。
ですから、HPVが検出されたり、異形成や子宮頚がんと診断された方が、夫婦間の性交渉によって再感染を心配する必要はありません。(川名有紀子・愛育病院産婦人科医師)
→発言小町「子宮頸がんについて心配なことは何ですか?」で疑問など受け付けています。
(2012年6月27日 読売新聞)
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