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苦手な相手でも

イラスト・藍原真由

 [問題]

 大学の就職課を通じて、年齢の離れた面識のない先輩をOB訪問することになりました。ところが、実際に会ってみると、生理的にというか何というか、とても苦手なタイプ。どうしたらいいでしょう?

 〈1〉相性はある意味、仕方のないこと。「身内に不幸が……」などと失礼のない言い訳をしてその場を切り上げ、他の先輩を探す。
 〈2〉社会では自分の意見をハッキリと述べることが大事。苦手だと伝えて相手の様子をうかがう。
 〈3〉苦手かどうかはこの場面では関係のないことだと割り切り、話をする。

 [答え]

 仕事で相手を選ぶことは、ほとんどの場合できません。苦手な人と仕事をしなくてはならないシーンもあるでしょう。〈1〉のように早々に見切りをつけるのはいけません。ましてやこちらからアポを取っておいてこのような言い訳をするのは完全なマナー違反です。〈2〉のように気持ちをストレートに伝えるのも、建設的ではありません。正解は〈3〉です。

 あなたは、何のためにOB訪問を願い出たのでしょうか。先輩の仕事に対する考え方、今の仕事の様子などを聞くためですよね。得意か苦手かというのは、あなたの都合でしかありません。

 あなたも相手から苦手だと思われている可能性もあります。どんな時でも「今、何をすべきか」をしっかり意識していれば、正しい行動に移せるはずです。

 (古谷治子・マネジメントサポートグループ代表)

 (2011年2月1日付読売新聞朝刊掲載)

2012年3月1日  読売新聞)
プロフィル
古谷治子 (ふるや・はるこ) さん
マネジメントサポートグループ代表
「品格」「モチベーション」「スキル」の三位一体教育で企業人育成を支援。シンクタンク等での講演・執筆多数。
古谷治子さんの写真
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