(6)きまり守る意味伝える
校則違反の超ミニスカート、どう注意すべき?(高1女子の母)
制服のスカートを作り替え、はらはらするほどの短さに。校則違反と注意すると、「みんなそう。私だけ長いのはイヤ」と猛反発する。そんな我が子を嘆き、あきれ、やがて「スカート丈ぐらい、いいか」とあきらめの気持ちも出てくる。
さて、そのまま流されるか、もうひと踏ん張りするか。関西大学の杉本厚夫教授(臨床社会学)は「あきらめないで。コンプライアンス(法令順守)の意味を伝える好機です」と励まします。
法律など社会のきまりは守らなくてはいけません。校則も同じ。「大人になった時、きまりを守れない人は、だれも相手にしてくれない」と、今が将来への準備の時期であることを認識させる格好の教材だというのです。
友だちとの関係もあり、周囲と違う格好は勇気が要るでしょう。その思いに理解は表しつつ、「校則を破って、友だちに合わせるだけでいいのかな?」と、コンプライアンスの意味や対応、さらには生き方をも考えさせるのが大切だそうです。
たかがスカートの丈。でもそれを人生の教訓とできたら、親冥利に尽きるでしょうね。(松本美奈)
(2011年5月20日 読売新聞)
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