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柔道女子57キロ級・松本が連覇、宿敵に雪辱

女子57キロ級の決勝戦後、佐藤(手前)と笑顔で抱き合う優勝した松本

 ライバルに何度も負けられない。松本が意地を見せ、8月の世界選手権で一本負けした佐藤に雪辱した。

 手の内を知り尽くした相手だけに延長戦までもつれ込んだが、佐藤が強引に背負い投げにきたところを巧みに返し、決着をつけた。「今年はなかなか勝てなかったけど、愛子さんに勝てて終われて良かった」

 昨年は世界選手権など主要な国際大会で全勝を果たしたが、今年は優勝がなく、落ち込んだ日々もあった。「勝ちたいという気持ちだけが先走っていた」と今大会前に反省し、肩の力を抜いて戦うと、「相手の動きが遅く見えた」という。決勝こそ延長戦となったが、全体的に安定感と力強さが際だった戦いぶりだった。

 五輪代表選考争いは続くが、「今後も愛子さんに勝って代表になり、金メダルを取る」。好敵手を倒した優勝で自信を取り戻し、夢に向かって新たなスタートを切った。(清水裕)

 佐藤愛子 「最後は不十分な組み手のままで技を掛けにいってしまった。世界選手権で勝てたけど、1年の締めくくりの大会で負けちゃったんで……」

 山本杏 「準決勝まで勝ち進んで、佐藤さんと戦えたことは大きな財産。今年は未熟な部分がたくさん見つかり、プラスになった1年だった」

 上野順恵 「こんなに負けた年は柔道人生で初めて。この負けが私を強くしてくれるはずです」

2011年12月12日  読売新聞)

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