競泳男子２００メートル自由形・松田丈志がＶ…コナミオープン

男子２００メートル自由形で優勝した松田

　競泳・コナミオープン第１日（２１日・兵庫コナミスポーツクラブ本店西宮）――男子２００メートル自由形は、昨年の上海世界選手権２００メートルバタフライ銀メダルの松田丈志（コスモス薬品）が１分４８秒７５で制した。

　松田は１００メートルバタフライは２位。男子２００メートル個人メドレーは、上海世界選手権４００メートル個人メドレー銅メダルの堀畑裕也（日体大）が２分１秒４７で優勝。

五輪の年　初レース上々

　五輪イヤーの今年初レースで、松田が順調な仕上がりを見せた。２００メートル自由形は他者を寄せ付けず、１００メートルバタフライは終盤に追い上げて北京五輪６位の藤井拓郎（コナミ）に次ぐ２位。専門の２００メートルバタフライ以外でも強さを見せ、「まずまずのスタートが切れた」と手応えを語った。

　年末まで豪州で練習を積み、元日に地元の宮崎・延岡市で初泳ぎ。２月からは高地トレーニングのため初めてメキシコに赴く。体幹強化の一環として、昨秋からボクシングも週２回程度取り入れている。試行錯誤のすべては、ただ一つ、昨夏の世界選手権で０秒６７差まで迫ったマイケル・フェルプス（米）に勝つためだ。

　「ロンドンでは、世界を驚かせる泳ぎをして金メダルを取りたい。日本人が彼より先に（ゴール板を）タッチしたら、誰もがびっくりしてくれると思う」。悲願の頂点に向け、松田の２０１２年が幕を開けた。（田中潤）