「トレンカ」 すっきり脚長
夏向き 丈短い「靴下」も
この夏、足先とかかとを出してはくタイプのレギンスが流行している。通称は「トレンカ」。野球のストッキングのような形が特徴で、脚をすっきりと長く見せる効果があるという。
トレンカは、普通のレギンスと比べてすその位置が低いため、ひざ下を長く見せてくれるのが魅力。ミニスカートやショートパンツの下に合わせて、パンプスを履くシャープな着こなしが若い女性の間で人気を集めている。最近では、トレンカとサンダルを合わせるコーディネートもよく見かけるようになった。
「17℃」のブランドでタイツやレギンスを展開しているレッグウエアメーカー「ブロンドール」の営業担当、小林香久美さんは、「暑いさなかでも、トレンカは売れています」と話す。春先から人気に火が付き、夏になってもブームが続いているため、秋冬物を前倒しして店に出しているという。
ルミネ新宿店(東京)の「17℃バイ・ブロンドール」では黒やグレーの無地(2100円)のほか、レース(同)、ラメ入り(1890円)、デニム(3990円)など色や素材が違う様々なタイプのトレンカをそろえている。小林さんは「黒が圧倒的に人気。シックに見えるので、大人の女性にもお勧めです」と話す。
靴下メーカー「タビオ」が全国に出店する「靴下屋」でも、トレンカ(1575円〜)は一番の売れ筋。同社広報の伊藤真由さんは「レギンスの流行が長く続いているので、新しい形が求められているのかもしれません」と推測する。
「靴下屋」では、トレンカタイプの靴下も扱っている。ひざ上丈(1365円〜)は、おなかまわりまでを覆うトレンカを暑く感じるこの時期にはちょうどいい。くるぶしが隠れる丈(840円〜)は、ブルー、イエロー、パープルなど色が豊富にそろう。
靴下屋代官山店の狩野圭希副店長は「鮮やかな色を選んで、パンツの下からポイントカラーとして見せてもいい。服や靴の色に合わせて楽しんでみては」とアドバイスしている。
トレンカの語源ははっきりしないが、国内だけで使われている造語とみられる。「ファッション辞典」(文化出版局)では「トレンカー」を「裾にスティラップ(足かけ)がつくパンツまたはタイツ」と説明しており、このあたりから派生した言葉のようだ。
レギンス 伸縮性のある薄手の素材で脚をぴったりと包むズボン。スパッツとも呼ばれる。英語の表記はleggings。
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