花咲く肩掛けバッグ
厚手のコートを着込んだ人たちで、モノトーンに暗く染まった街にポッと明るい花が咲いたよう――。よく見ると、「花」の正体は、女性たちが肩から提げた小ぶりなバッグだった。
例えば、若者の街、東京・渋谷。和柄のポシェットをグレーのコートに合わせたり、洋書をモチーフにした濃いブルーのバッグを提げていたり、思わず見入ってしまう。「全体のコーディネートのアクセントになるので便利なんです」と話す美容師(21)は、カラシ色のバッグと、深い緑色のストールの組み合わせが際立っていた。
服だと挑戦できないような派手な色柄も、ポシェットなら気軽に試せるということらしい。2012年春夏コレクションでも、ドレスの美しさを引き立てる小ぶりなバッグを多くのブランドが発表。極端に肩ひもを長くしたものなど、実用と言うより、アクセサリーのような位置付けなのだ。
江戸時代の女性たちも、「
ブリーフケースやトートバッグのように、容量がたっぷりというわけではない。だけど、小物類を入れて手ぶらで動けるポシェットのような肩掛けバッグには、「人と同じ格好じゃイヤ」という女性のおしゃれ心も詰まっているようだ。(生活情報部 野倉早奈恵)
(2012年1月25日 読売新聞)
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