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子ども

被災保育園のDVD記録集

防災対策など聞き取り

 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島県の保育所で、津波から園児を守り避難した当時の状況や日頃の防災対策などを聞き取り、映像記録にまとめたDVD「3.11 その時、保育園は」が完成した。今月22日には東京・池袋の豊島区民センターで無料上映会を行う。

 DVDは2枚組み(6000円)で岩波映像が制作。被害が甚大な保育所は30か所近かったが保育中の園児や職員の犠牲者はなかった。そのうち14保育所の体験談を整理した。

 津波から逃げた際の証言からは、現場の機転が園児の命を守ったことがわかる。宮城県の女川第二保育所や閖上(ゆりあげ)保育所は、指定された避難ルートや避難所では海に近いと判断、裏山や遠くの小学校へ逃げた。どちらも園舎は全壊したが、園長らが日頃から時間や距離を測りながら避難路を検討していたことが生きた。

 地域との連携も成果を発揮。岩手県の釜石保育園の藤原けいと園長は「日頃から地域の人と避難訓練をしていたので、地震後すぐ近くの人が助けに来てくれた」と話す。

 調査をした日本女子体育大准教授の天野珠路(たまじ)さんは「人任せでない対策を練っていたから子どもを守れた。貴重な証言を今後の防災対策や保育に生かしてほしい」と話す。上映会は22日午後6時半から。問い合わせは岩波映像(03・5689・2601)へ。

2011年10月18日  読売新聞)

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