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ロングセラーの周辺


 小説のヒロインには美人が多いが本書は違う。 (1月18日)[全文へ]


 心に太陽を持て。/あらしが ふこうと、/ふぶきが こようと、/天には黒くも、/地には争いが絶えなかろうと、/いつも、心に太陽を持て。/(以下略) (12月28日)[全文へ]


 もうすぐクリスマスが来る。有名すぎるけれど、この時期に必ず読み返したくなる作品がある。米国を代表する短編作家が残した一編「賢者の贈りもの」だ。 (12月20日)[全文へ]


 11月21日に亡くなった落語界の風雲児が29歳の時に著した処女作。 (12月14日)[全文へ]


 タイトルの小編を含む13編のエッセーは、その一つひとつが、中世社会の不可思議な魔境をのぞくような刺激に満ちている。 (12月7日)[全文へ]


 とんでもない女性がいたもんだ――。一読後、最も印象に残ったのが、中国3大悪女といわれる漢の呂后(りょこう)、唐の則天(そくてん)武后(ぶこう)、清の西太后の3人だった。邪魔者を残忍に殺し、権力を独占する姿に戦慄を覚えた。 (11月30日)[全文へ]


 日本では、あらゆる議論の最終決定者は「人ではなく空気」である――。 (11月23日)[全文へ]


 夏目漱石の弟子としても有名な作家による紀行文学の傑作。先月、東北に出張する機会があり、新幹線の車中で久々に読み返した。 (11月16日)[全文へ]


 作家の団鬼六が、79歳で亡くなって半年になる。官能小説で一時代を画した鬼才の死去は悲しいけれど、愛棋家だった著者が破滅型の賭け将棋指しを描く本作の輝きは不滅である。 (11月9日)[全文へ]


 官僚として長く青少年、女性政策に携わり、昭和女子大学長を務める人生の大先輩が、女性として心がけるべき66項目を指南する。 (11月2日)[全文へ]


 哲学者から芸能人まで幅広く取材してきた著者によるインタビュー論。そもそもインタビューとは何かという考察に始まり、本音の聞き出し方や原稿のまとめ方に至るまで、微に入り細にわたって語り尽くす。 (10月26日)[全文へ]


 歴史の本を読んでいて、時々、「目からウロコが落ちる」経験をするが、この本では何枚のウロコが落ちたことか。 (10月19日)[全文へ]


 社会学者、ジャーナリストとして活躍した清水幾太郎(1907〜88)は、昭和を代表する知識人と言っていい。その体験的読書論は当然ながら、当時の教養主義を反映している。 (10月5日)[全文へ]


 愛していても人間は、心がすれ違うことがある。長い人生を送れば、必ず何度も味わうだろう。 (9月28日)[全文へ]


 「ドロップアウトしなければ、一生を棒に振ることになる」。通読した後、序文を読み返すとドキッとする。本書が定義するドロップアウトは、脱落や逃避という否定的な意味ではなく、一般社会の価値観の枠から抜け出し、自由に生きるための冒険だからだ。 (9月14日)[全文へ]


 日本人が英語で著した書物といえば、内村鑑三『代表的日本人』、新渡戸稲造『武士道』などがある。 (9月7日)[全文へ]


 夏休み中、大学受験生の娘がパソコンとにらめっこしながら英単語や熟語を覚えているのを見て驚いた。 (8月31日)[全文へ]


 ジャーナリストがグルメとは対照的な世界中の食の現場を歩いた。バングラデシュでは残飯を、ロシアのウラジオストクでは兵士とともに飯を食らう。 (8月24日)[全文へ]


 昭和初年の大阪。行く当てなく家出した少年は、無料宿泊所で知り合った中年男「善やん」から親切にされる。最初は好意を受け入れていたものの、職を得た自分に付きまとう汚い身なりの「善やん」が疎ましくなった少年は、人前で「わい、知りまへんのや」と思わず言い放つ。 (8月17日)[全文へ]


 時代の変革に青春をかけ、数え年29歳で亡くなった幕末の志士、高杉晋作(1839〜67年)にあこがれる人は、今も多い。菅首相もその一人で、組閣の際、自ら「奇兵隊内閣」を名乗ったことがあった。名前負けをしたのは残念だが……。 (8月10日)[全文へ]




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編集者が選ぶ2011年海外ミステリー

海外ミステリーが傑作揃いだった2011年。各社担当編集者のベスト5を紹介します。

連載・企画

海外ミステリー応援隊【番外編】 2011年総括座談会
世界の長・短編大豊作…やはり新作「007」、「犯罪」不思議な味、北欧モノ健在(11月29日)

読書委員が選ぶ「震災後」の一冊

東日本大震災後の今だからこそ読みたい本20冊を被災3県の学校などに寄贈するプロジェクト

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第62回受賞者にインタビュー

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