ネットでの出会い、うまく生かすには?
3割は嘘?最大の難関は詐称
ネット上の出会いでの最大のデメリットは、誰もが危惧するであろう、「詐称」や「嘘(うそ)」。ネット上と現実世界を比較し、具体的にどんな嘘がつかれやすいかについて調べたデータをご紹介します。
ネットコミュニティーにおける、嘘のつかれやすさ (※「何に関する嘘か」について調査)
・年齢……(ネット)23%、(現実空間)5%
・経歴……(ネット)18%、(現実空間)10%
・肉体的特徴……(ネット)28%、(現実空間)13%
・趣味……(ネット)15%、(現実空間)20%
・その他……(ネット)15%、(現実空間)5%
(参考文献:「ネットコミュニティ白書2010」 株式会社メディアクリエイトより)
顔や姿が見えないことから、最もネットで嘘をつきやすい、つかれやすいのは、やはり「年齢」や「肉体的特徴」などの項目。あくまで数字の上で言えば、ネット上で語られる、これらの内容の2〜3割は真実でない可能性がある……ということになります。学歴、職歴などの「経歴」に関しても、現実世界に比べると、2倍近くの割合で嘘をつきやすい、という数字です。年齢や肉体的特徴については、会えば嘘が見抜けるかもしれません。しかし、学歴や職歴などについては、難しい面があります。付き合う前に、「信用のために、お互いの経歴が証明できるものを見せ合いませんか」と提案してみるのも良いかもしれません。むげに拒否するような相手には、何らかの事情がある可能性も考えられるでしょう。
しかし、上記アンケートで、一つだけ、現実世界よりも、ネット上のほうが正直になっている項目があります。それは「趣味」。これは前項の「素の自分をさらけ出しやすい」ということに合致しますね。自分の趣味を持っていて、そのつながりで異性を探す場合は、現実社会よりもネット上のほうが効率もよく、素直に自分をさらけだせる、という一石二鳥のメリットがあるようです。
「前向き」で「行動力がある人」向き
さて、ネットでの出会いといえば、「インドア派で、内向的な人向き」と考えてしまいがちですが、実際には、「前向き」で「行動力のある人」のほうが向いていると著者は考えています。実際、ネット上で出会い直接会ってみても、9割がたが「この相手は違うな」となるのが実情だそうです(上述『ネット恋愛の掟』より)。相手の“実態”を見る前に知り合うのですから、「この人だ!」と思える人に出会える確率は、現実世界で出会うよりも、低くなって当然なのですね。
また、「信用できない相手」に出会ってしまう可能性もあるわけです。運悪くそうなったときに、「やはり自分は恋愛に向いていない」とネガティブに落ち込んだり、繊細で傷つきやすい人にとっては、少々困難かもしれません。あくまで「ネット上の出会いのメリット」を前向きに捉え、「ダメなら次!」と頭を切り替えることができる人。そして、リスクを最小限に抑えながら、「実際に、会ってみよう!」と行動に移していける人。そういった人ならば、「ネット上での異性との出会い」をうまく利用していけるのではないでしょうか。
「相手を信用できるまでは用心ができること」も重要です。大きなトラブルに遭わないためには、必要以上の個人情報は教えない、余計な期待を持たせない、家まで送ってもらわない、物を貸さない、もらわない、性的関係をすぐに持たない、なとの心がけが大切です。不安なときは一人で会わない、様子見ができる待ち合わせ方にする、といった工夫もすると良いと思います。
いかがでしょうか。ネット上の出会い、あくまで「上手に」利用すれば、思いがけず“深く理解しあえる相手”に巡り合える可能性があるかも!? 興味がある方は、参考にしてみてくださいね。
執筆分野は心理学、文化・文芸関連。ニュースポータルサイト・エキサイトでは、男女関係や恋愛心理についてのコラムを執筆。作詞家やミュージシャンとしても活躍中。
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