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ガリバー・カー・オブ・ザ・イヤー2011【再販価値部門】

 ガリバー・カー・オブ・ザ・イヤー2011。今回は「リセールバリュー賞」の紹介です。こちらの賞は過去1年に発売された新型車の将来のリセールバリュー(再販価値)をランク付けしたもので、将来の乗り換えに有利な、お得な車ということになります。

 1位を獲得したのは「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア ハイブリッド」。ここでもハイブリッド強し!という結果となっており、10台中7台がハイブリッドでした。

 これからの人気のポイントは「低燃費」。ハイブリッドが最も実用に近い位置にあるということでしょう。もちろん、次々とハイブリッド車が登場していることもポイントのひとつです。

 さて、「アルファード/ヴェルファイア」という兄弟車種がなぜ1位を獲得したのでしょうか。いずれも、元々は高級ミニバンで人気の高い車種ですが、ガソリン価格高騰などの影響でその人気に少し陰りが見えていたところでした。そこにハイブリッドモデルが追加されて、再度、注目を集めたということです。

 特に重量があるクルマは、回生で得られるエネルギーも多く、バッテリーの搭載位置も小型車よりは確保しやすいなど、ハイブリッド化に向いていることがあります。排気量が大きく、ベース車の燃費はあまり良くないので、ハイブリッド化の恩恵が大きいということですね。

 そして3位、4位は「プリウスα」と「フィット シャトル ハイブリッド」が獲得、ワゴンに注目が集まっています。これまでワゴン・ミニバンタイプのハイブリッドカーが少なかったため、これから注目のジャンルといえそうです。逆にハイブリッド無しで5位に食い込んだ「セレナ」はとても優秀な結果といえますね。

 次回は私が選ぶ「所長賞」を紹介します。


 

プロフィール

鈴木詳一  すずき・しょういち
 ガリバー自動車研究所所長。福島県いわき市出身。車歴:ホンダ・シビック → 日産・ホーミーバン → いすゞ・ジェミニ → トヨタ・スターレット(レース用) → BMW・325i → BMW・328Ci → BMW・M5。リセールバリューの算出や自動車市場動向の調査・研究に日夜勤しむ。最近はTVや新聞でもコメントする機会が増え、見た目を気にするようになった。遥か昔にレースをやっていた程、根っからのクルマ好き。それ故、ミニバンでも走りの要素がないクルマには魅力を感じない。が、速いばかりがクルマではないとも思っている。普段はおっとりとした性格だが、クルマとガンダムについて語り出したら止まらない。CORISMガリバーfacebookでも執筆中。http://twitter.com/GLV_SHOCHOU
2012年2月1日  読売新聞)
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