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(6)AO入試でも学力重視2月5日朝、東京・目黒区の東京工業大学に、高校生らが入っていく。工学部(第2〜6類)AO入試の2次試験。センター試験の成績で出願者454人から1次選抜された171人が、一般入試より一足早く受験した。 AO入試というと、学力より人物本位で選ぶ大学が多い。今年始まった同学部のAO入試は、高水準の学力を求めているのが特徴だ。1次選抜に使うセンター試験では5教科7科目を課し、筆記や面接からなる2次試験は、科学的な知識や論理的な思考力などを問う内容になっている。 受験生の話を総合すると、第2類(材料系)の筆記では、送電や変電などに適した材料を答えたり、今後のエネルギー源についての資料を読んだ上で小論文を書いたりした。面接では、最初にゴムを用いた実験を行い、考察結果を教授たちの前で発表したという。 男子高校生(18)は「一般入試向けの試験勉強では歯が立たない。面接でも厳しい質問が飛んだ」と、うなった。 同大入試室は「基礎学力を確かめつつ、一般入試では見つけにくい柔軟な発想力のある学生を発掘できたのでは」と話す。 昨春の入試で、国公私立大学735校のうち72・4%がAO入試、98・2%が推薦入試を実施した。その中で、同大のように学力を問うAO・推薦入試を行う大学は少なく、入学後の成績不振が問題になっている。 一部の大学では、AO・推薦入試を廃止、縮小する動きがある。今春、同志社大学は社会学部のAO入試、早稲田大学は人間科学部の自己推薦入試を廃止した。国公立大学では、AO・推薦入試を実施する学部の3分の1が、既にセンター試験を課している。 他方、学力試験のみで入試を行ってきた東京大学は、秋季入学案と並行して、入試を見直し始めた。浜田純一学長は「1点刻みで合格、不合格を決めていていいのか」と話し、学力選抜を存続させつつも、点数以外の評価による入試を検討しているという。 駿台予備学校の石原賢一・情報センター長(55)は「受験学力だけが高いような東大生が増えてきたのでは。ただ、上中位の大学では、AO・推薦入試への反省から、学力重視へと向かうだろう」とみる。 だが、学力をきめ細かく見ようとすると、大学の負担は増す。東工大のAO入試では、筆記で出題ミスが起きた。学力重視への回帰は容易ではない。(石塚公康、写真も) ◇
AO入試 慶応大学が1990年、大学が求める人物像に適した個性ある学生を採ろうと、導入したのが始まり。面接や作文、書類審査などで選考するのが一般的。「AO」は米国の大学で入学業務を扱うアドミッション・オフィス(入学事務室)に由来する。 (2012年2月9日 読売新聞)
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