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座り方も気を抜かずに

イラスト・藍原真由

 [問題]

 面接や会社説明会で椅子に座るシーンがよくあります。椅子の座り方のマナーとして正しいものはどれでしょうか?

 〈1〉自信があるのをアピールするため、椅子の奥までどっしり深く腰掛ける。

 〈2〉背筋をピンと伸ばし、両腕は身体の横にまっすぐ下ろす。

 〈3〉背筋をピンと伸ばし、両手はやわらかく握ってももの上に置く。

 [答え]

 椅子の座り方にもマナーはあります。ただ、「他人から見られている」という感覚が薄い学生が多く、このあたりにまで気配りが行き届いている人はあまり見かけません。〈1〉に関しては、目的は評価できますが、姿勢としてはマナー違反。椅子の奥深くではなく、3分の2くらいを目安に腰掛け、背もたれには背中を付けないようにします。上半身が上から吊(つ)られているような感覚です。〈2〉は、腕の位置がアウト。立っている時はいいのですが、座っている時は不自然に見えます。というわけで、正解は〈3〉です。

 以上は主に男性向けですが、もちろん女性の場合にもマナーはあります。腰掛ける深さは、座面の約半分がベスト。背もたれを使わない点は男性と同様です。両脚の位置に関しては、男性は肩幅の広さで垂直に、女性はそろえて左右どちらかに傾けるときれいに見えますが、傾けすぎると色っぽく見えてしまうので加減が必要です。手は軽く組んで、ももの中央におきます。

 (古谷治子・マネジメントサポートグループ代表)

 (2010年12月21日付読売新聞朝刊掲載)

2012年1月26日  読売新聞)
プロフィル
古谷治子 (ふるや・はるこ) さん
マネジメントサポートグループ代表
「品格」「モチベーション」「スキル」の三位一体教育で企業人育成を支援。シンクタンク等での講演・執筆多数。
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