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ソウル 具は一種、韓国式オデン

湯気が立ちこめるオデン屋台。だし汁は好きなだけお玉ですくって飲む

 「アジュモニ(おばさん)、オデン1本!」。氷点下のソウル中心部、南大門市場の昼下がり。白い息を吐きながら屋台に集まった会社員らが、ずんどう鍋の中の竹串に刺さった熱々の練り物をガブリ。これが韓国式の「オデン」だ。

 名前の通り元々は、日本から伝わった食べ物らしい。ただし具は「オムク」と呼ばれる、魚のすり身で作った平べったい練り製品のみ。韓国ではスーパーでも買える。味はさつま揚げに似ていて、日本の観光客らにも人気だ。この屋台では1本700ウォン(約50円)。庶民に愛される間食だ。

 シメにはだし汁を紙コップに入れて飲む。店員の任文喜(イムムンヒ)さん(35)は「うちのだしはカニとエビ、煮干しで取った特製よ」。飲んでみると胃袋からじんわり温まった。(中川孝之)

 冬の屋台と言えば韓国風タイ焼き「プンオパン」も有名。

 プンオはフナの意で、タイ焼きより小ぶり、皮はサクサク、あんこの甘みは控えめ。

 場所により、1000ウォン(約70円)で3〜6個ほど。

2012年2月10日  読売新聞)
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