『名言手帳』 竹内政明著
本著は、泣けて笑えて、しかも心温まる本だ。
読売新聞1面の「編集手帳」を担当する著者が、昨今の108の名言についてコラムで取りあげている。
例えば、「あいつより うまいはずだが なぜ売れぬ」。森光子さん自作の川柳だ。森さんは41歳の時に「放浪記」で人気を得たが、長い下積み時代には、こんなつらい思いをしていたようだ。コラムでは、同様に晩成だった人への応援歌をうたい上げている。
「いい人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修業」と語ったのは、最後の
集めた名言を惜しみなく本著に書いてしまったことで、「編集手帳」用のネタに困るのではないかと、思わず心配になる。(大和書房、1300円)(榧)
(2012年2月1日 読売新聞)
- 『極北』 マーセル・セロー著 (6月27日)
- 『宮中のシェフ、鶴をさばく』 西村慎太郎著 (6月27日)
- 『深海魚雨太郎の呼び声』 丸山健二著 (6月20日)
- 『オリンパスの闇と闘い続けて』 浜田正晴著 (6月20日)
- 『プロ野球復興史』 山室寛之著 (6月13日)
- 『鉄道復権』 宇都宮浄人著 (6月11日)
- 『森と草原の歴史』 小椋純一著 (6月6日)
- 『五代目小さん芸語録』 柳家小里(こり)ん著、石井徹也(聞き手) (6月6日)
- 『家族という意志』 芹沢俊介著 (5月30日)
- 『ブランドネーム誕生物語』 横井惠子著 (5月30日)
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