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『地球外生命を求めて』 マーク・カウフマン著

小坂啓人(こさか・けいと) ヨミウリ・ジュニアプレス記者 高1

研究続ける科学者に感動

 米航空宇宙(うちゅう)局が、火星探査機(たんさき)キュリオシティーを打ち上げたのは11月下旬(げじゅん)でした。

 この本は、地球以外の宇宙で生命の存在を(たし)かめようとする科学者たちの、これまでの取り組みを紹介(しょうかい)しています。

 印象に残ったのは、南アフリカの金鉱(きんこう)(もぐ)り、地下約3・2キロ・メートルで微生物(びせいぶつ)繁殖(はんしょく)していることを()き止めた米国の地理生物学者タリス・オンストットらの研究です。地中のような極限(きょくげん)環境(かんきょう)で生命が存在するのなら、火星でも見つかるだろうという期待感が伝わってきます。

 南極の氷や、隕石(いんせき)(ふく)まれるアミノ(さん)など研究テーマは様々。地球外生命と会いたい一心で研究を続ける科学者に感動し、(ぼく)もいつか地球外生命と接触(せっしょく)できるのではとワクワクする一(さつ)です。(奥田祐士(おくだゆうじ)(やく)、ディスカヴァー・トゥエンティワン、1100円)

2011年12月6日  読売新聞)

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