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「運転の楽しさ」感じて…東京モーターショー

燃費、馬力…各社アピール

「CX―5」はマツダが独自開発した低燃費技術「スカイアクティブ」の結晶といえる=池谷美帆撮影

 11日に閉幕した東京モーターショーでは、未来のコンセプトカーのほか発売が近いクルマも続々登場した。エコカーで燃費性能を競いつつ、運転する楽しさを知ってほしいとのメーカーの思いが込められている。(鹿川庸一郎、山本貴徳)

燃費競う

トヨタ「アクア」は、圧倒的な燃費性能と手ごろな価格も魅力だ

 トヨタが12月下旬に発売する小型ハイブリッド車(HV)「アクア」は、ガソリン1リットルで約35キロ・メートル走る。「ヴィッツ」をベースに1・5リットルのエンジンと高出力のモーターを組み合わせた。ボディーとHVのシステム全体を小型・軽量化した。「プリウス」の32キロ・メートルを上回る世界最高水準の燃費性能を誇る。

三菱「ミラージュ」はタイで生産。新興市場も目指す世界戦略車だ
ホンダ「N BOX」はミニバンの魅力を軽乗用車に凝縮したという

 マツダのスポーツ用多目的車(SUV)「CX―5」は、独自の低燃費技術「スカイアクティブ」を総動員した意欲作だ。新設計の2・2リットルディーゼルエンジンは、4リットルのガソリンエンジン車並みに力強い。軽油1リットルで18・6キロ・メートル走る。

 三菱の「ミラージュ」は、1リットルの3気筒エンジンを搭載し、燃費は1リットル当たり30キロ・メートルで、ガソリン車ではトップ級だ。

 ホンダが16日発売する軽乗用車「N BOX」は、新型軽自動車シリーズ「Nコンセプト」の第1弾。燃料タンクを車体中央に置くホンダ独自の技術によって、室内は自転車を積めるほど広い。ガソリン1リットルで22・2キロ・メートル走る燃費の良さも魅力だ。

走りの魅力

スバルは「インプレッサ」をフルモデルチェンジ。「スポーツ」はスタイリッシュなデザインと快適な走りが楽しめる

 トヨタが富士重と共同開発した小型スポーツカー「86(ハチロク)」は、重心が低いボディーに後輪駆動方式を組み合わせ、水平対向の2リットルエンジンを積む。最高200馬力と力強い。

 富士重は、前面の開口部や後部ランプのデザインなどが「86」と微妙に異なるBRZを独自に発売する。全面改良した小型車「インプレッサ」は高い加速性能と燃費性能を両立させた。障害物を検知して自動停止する「アイサイト」もオプション装備できる。5ドアと4ドアの2種類で、1・6リットルと2リットルを用意した。

スズキの「スイフトスポーツ」は、2011年度のグッドデザイン賞も受賞した

 スズキの「スイフトスポーツ」は、小型車「スイフト」のスポーツタイプだ。従来の5速から6速に進化した手動変速機(MT)に、スムーズに回転する1・6リットルエンジンを組み合わせた。きびきびした走りが楽しい。

輸入車

フォルクスワーゲン「ザ・ビートル」は初代ビートルの魅力と最新のエコ性能を融合させた

 フォルクスワーゲンの「ザ・ビートル」は、初代ビートルに近いデザインで、前モデル「ニュービートル」より燃費を約5割向上させた。

 メルセデス・ベンツは新設計のエンジンや変速機を積む高級小型車「Bクラス」を披露した。BMW「アクティブハイブリッド5」は、3リットル直列6気筒エンジンとモーターを積む。力強い走りと高い燃費性能をアピールする。

 アウディは小型車「A1スポーツバック」を初公開した。3ドアで4人乗りの「A1」を5ドアにして室内を広げ、5人乗りとした。


 

2011年12月12日  読売新聞)
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