わんたいむぱすわーど【ワンタイムパスワード】
絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ
ネットバンキングなどお金を動かすサイトでは他人が察しにくいパスワードを使いたいものですワン。
出来るだけ無意味で、長い文字列がいいと言われていますが、そうすると覚えるのが大変! メモしてパソコンの脇に張っておくのでは、意味がありませんしね。最近は安全だけれど覚える手間がいらないパスワードとして、「ワンタイムパスワード」というサービスを導入しているサイトがあります。
ワンタイムパスワードとは、一度しか使えないパスワードのことです。ユーザーがサイトにログインをする際に、毎回新しく発行されたパスワードを使ってログインするというもの。「使い捨てパスワード」とも呼ばれていますワン。新しいパスワードはログイン時にサイトからメールで送られてきたり、サイトから提供されているパスワード生成機によって発行されます。
パスワード生成機はトークンなどと呼ばれており、たいてい液晶窓が付いたキーホルダーのような感じです。液晶にはパスワードが表示されていますが、定期的に更新されて次々と新しい組み合わせの文字列が生成されていきますワン。パスワードが更新された時点で以前のパスワードは無効になりますので、もし誰かにパスワードを盗まれても、パスワードが通らずログインできません。パスワードはたいてい1分ごとに更新されます。これによってアカウントを乗っ取られる可能性がグッと減るのですな。
ワンタイムパスワードが使われているサイトも増えましたが、有料サービスとしているところもありますので利用したいという人は確認をお忘れなく。ワンワン。
(2011年12月27日 読売新聞)