書評
評・野家啓一(科学哲学者・東北大教授) かつて西郷信綱は、われわれの原初的経験にまで立ち返って学問を基礎づけ直す必要を説いた。 (12月19日)[全文へ]
評・河合香織(ノンフィクション作家) 読むほどに迷子になるかのようだ。一言で述べれば、北海道のローカル線の無人駅を巡る物語。なのだけれども、たった六つの駅に約800ページの紙幅を割き、辞典並みの細かな脚注が付けられている。 (12月12日)[全文へ]
評・湯本香樹実(作家) 小枝を
評・朝吹真理子(作家) 「行き場のなかった駄々っ子の里に、つむじ風が吹く」「君は日本の空にぽっかり浮かぶエルヴィスの巨大な渋面を見たか」「あらゆる妄想の避雷針」……タイトルだけで、いったいどのような音楽だろうかと期待する。 (12月12日)[全文へ]
評・今福龍太(文化人類学者・東京外語大教授) 「
評・椹木野衣(美術批評家・多摩美大教授) 副題に「一千年史」の文字が躍る。わずか三百
評・横山広美(科学コミュニケーション研究者・東京大准教授) まさにこうした本が読みたかった。震災、原発事故でこんがらがった糸がすっきり解かれていくようだ。 (12月12日)[全文へ]
評・前田耕作(アジア文化史家・和光大名誉教授) かつて『高僧伝』は『国訳一切経』の史伝部に収められた常盤大定の訳(1936年)でしか読むことができなかった。 (12月12日)[全文へ]
評・野家啓一(科学哲学者・東北大教授) 青春の一時期、小林秀雄訳『ランボオ詩集』の毒気に
評・橋本五郎(本社特別編集委員) 内藤湖南の弟子、神田喜一郎が『敦煌学五十年』で語る師をめぐるエピソードは、一人の学者のすごさを物語って余りある。 (12月5日)[全文へ]
評・蜂飼 耳(詩人) 中村文則は悪を描くことで人間性の根本を見つめようとする。『
短評
- 『京都洋館ウォッチング』 井上章一著 (12月19日)
- 『100円のコーラを1000円で売る方法』 永井孝尚著 (12月19日)
- 『デスマスク』 岡田温司著 (12月19日)
- 『八千草薫』 文芸春秋編 (12月12日)
- 『新聞小説の魅力』 堀啓子、辻原登ほか著 (12月12日)
- 『おれたちの青空』 佐川光晴著 (12月12日)
- 『竹下佳江 短所を武器とせよ』 吉井妙子著 (12月5日)
- 『お買い物の経済心理学』 徳田賢二著 (12月5日)
- 『蔵のお伊勢参り』 蔵真墨写真集 (11月28日)
- 『全貌フレデリック・ワイズマン』 土本典昭・鈴木一誌編 (11月28日)