ハイウエーで活躍　フェアレディのパトカー

日産自動車に返還されたフェアレディ２４０Ｚ-Gのパトカー（２００４年１２月）

　１９７１年（昭和４６年）１０月に発売された「日産フェアレディ２４０Ｚ-G」のパトロールカーです。

　７２年に神奈川県警高速道路交通警察隊（高速隊）に寄贈されたもので、写真は県警から日産自動車に３２年ぶりに返還された２００４年（平成１６年）１２月の撮影です。

　２４０Ｚ-Gは、当初は対米輸出専用だった２４００cc（L２４型）エンジンを搭載。ＦＲＰ製のフロントノーズとオーバーフェンダー、アクリルのヘッドランプカバーを装着していて精悍(せいかん)なイメージです。しかし、このモデル自体は７３年のオイルショックによるアンチ高性能車ムードのため、生産が中止されてしまいました。

電気自動車「三菱ｉ−ＭｉＥＶ」のパトカー（２００９年６月）

　高速道路交通警察隊は、高速道路での交通事故が増えた７１年９月に発足。このフェアレディ２４０Ｚ-Gも、高速道路で活躍したはずです。ちなみに、日本の警察にパトカーが導入されたのは、１９５０年です。

　時代は変わって、「エコカー」ブーム。パトカーにも電気自動車が採用されました。２００８年７月１０日の読売新聞の記事に、神奈川県警と三菱自動車が「電動ミニパト実証試験を始める」とあります。

　「三菱ｉ−ＭｉＥＶ」は０６年６月に発表され、７月に法人を中心に発売されました。航続距離は、一般的な市街地（速度４０〜６０km/h）のエアコンOFF時で１２０kmと発表されています。充電インフラの整備も、各地ですすめられています。